高齢者の転職はこうやるべきだ

 若い人達の中でも就職難が続く中、高年齢層での仕事探しはさらに難しいと言えます。 実際に就職活動をしていて切実にそう感じておられる方もおられるでしょうし、これから仕事探しに挑む方も多くの不安を抱えておられるかと思います。

 

 しかし、十分な対策を講じて、自分の年齢層に合った就職活動をきちんと行なえば、道は開けてきます。では、具体的にどのように就職活動を進めていけば良いのでしょうか?

 

 

1.高齢者の転職は時間をかけて探す

 高年齢層は、他の現役世代と比べて幾分か時間にゆとりがある方も多いのではないでしょうか?実は、この「時間」こそが60代以降の就職活動の大きな武器となってきます。

 

 30〜40代では子育てなどでなかなか時間が取れず、満足な転職活動をできないでいる方もいます。そういった年齢層と比べれば、就職活動にあてられる時間が十分とれるという面で、高年齢層は優位に立っていると言えます。

 

 

2.ハローワークだけを頼りにしない

徹底分析!高齢者の転職はこうやるべきだ。

 

 60代以降で就職活動を行う場合、ハローワーク一辺倒では非常に厳しいと断言せざるを得ません。

 

 まず、ハローワークを利用するには、実際にハローワークの建物まで足を運ぶ必要があります。都市部の中心に住んでいて、ハローワークも徒歩圏内という方は、もちろん利用する価値はあると思いますが、そうでない方はハローワークに行くのも時間がかかります。

 

 若い世代であれば、毎日通うこともできますが、高年齢になると毎日遠方に出かけることは体力的に苦しいものがあります。腰や足に痛みを抱えていたり、持病があったりすればなおさらです。中には運転免許を返納していて、ハローワークがある地域まで出かけることすら困難な方もおられるでしょう。

 

 しかも、高年齢向けの求人が常に豊富にあるわけではありません。せっかく苦労してハローワークに出かけても、希望する案件がひとつも無ければ、応募さえできずにに帰るしかありません。
 中には「年齢不問」「性別不問」と記されていても、いざ窓口の職員に紹介を依頼すると「ここは、実は男性は採用していません」とか「実は、30代の人向けの求人なので応募は無理です」などと言われ、応募させてもらえないこともあります。

 

 足腰の痛みに耐えて出向いても、徒労に終わってしまいます。毎日通うとなると、辛くて無駄な就職活動を続けることにもなりかねません。

 

 


ここが要注意

 

ハローワークは一部のサービスをインターネット上で自宅で利用できるようにしていますが、ハローワークを経由して応募するためには窓口で紹介状を発行してもらう必要があります。

 

ハローワークインターネットサービス
http://www.hellowork.go.jp/

 

 

3.高年齢層の正しい仕事探す法則

 では、どうすれば効率的に仕事を探すことができるのでしょうか。

 

シルバー人材センター

 まず第一の候補として挙げられるのは、シルバー人材センターです。シルバー人材センターは原則60歳未満では応募できませんので、ハローワークのように若い世代と求人獲得を競り合う必要はありません。地域のシルバー人材センター事務局に登録し、
 


シルバー人材センターの利用条件

 

 シルバー人材センターの登録要件は、「60歳以上の方で、健康で自ら進んで働く意欲のある方」となっていますので、職歴や資格も関係なく利用することができます。

 

 

人脈や元同僚などに紹介

 もうひとつ、特に企業を定年退職後に就職活動する方に当てはまるものとして、在職中に築いた人脈や元同僚などに紹介を依頼する手もあります。40年前後勤務していると、老若男女多くの人脈ができます。

 

 会社内の後輩を通じて関連企業や取引先、下請け会社に紹介してもらえる場合もありますし、退職前に人事担当者と相談して事前に紹介を受けることもできます。中にはすでに退職していたり、亡くなっていたりする人脈でも「以前は父が大変お世話になりまして・・・」というケースすらあります。

 

 現在70代のある男性は、電力会社の事務職を定年まで務め上げたあと、人事課を通じて子会社の金属素材メーカーで、出向という形で仕事を続けています。電力会社はインフラ企業ですので、多くの人脈や取引先があったと言います。

 

 その方は70代半ばにして、いまも20代の新米エンジニアと一緒に元気に第一線で活躍されています。同様に、企業は優秀な人材に、定年後も自社で継続して勤務して欲しいと慰留する場合も増加しているようです。
 


ここが要注意

 

 これらの手段を使えるのは、前職である程度のポストがあった人に限られる場合が多いのもまた事実です。

では、「もっと多くの人が、今すぐに始められる有効な手段はないのか?」という疑問について、以下でさらに詳しくご説明していきます。

 

 

4.インターネットを使った就職活動

 有力な手段の一つとして、インターネット上の転職サイトを利用する方法があります。

 

 転職サイトは原則、登録無料で利用できます。

 

 求人案件の数や更新頻度も多いため、若い人を中心に利用が広がっていますが、当然60代以上でも十分に活用することができます。インターネットと聞くと、手続きが煩雑なイメージがあるかもしれませんが、多くの転職サイトは見やすい作りになっていて、利用しやすくなっています。マウス操作さえできれば、高齢の方でも十分に活用することができます。ここでは例として、大手転職サイトの一つである「リクナビNEXT」を上げて説明していきます

 

リクナビNEXTのトップページ(クリックで移動します)徹底分析!高齢者の転職はこうやるべきだ。

(リクナビNEXTのトップ画像、高齢者にとって使いやすそうな設計)

 

 リクナビNEXTのサイトの「無料登録」という項目で自分の氏名と生年月日を入力すると、すぐに案件を探すことができるようになります。

 

 探し方の手順として、まず希望する職種や業種を条件にすることができます。高齢になると力仕事は厳しいため、事務などを検索してみると良いかもしれません。これに加えて希望する地域などの条件は、まとめて保存しておくこともできますので、何度も入力する必要はありません。


(画像:条件設定画面)

 

キーワードで探す方法

 そして重要なのが、60代以上でも募集しているかどうかです。これについては、「キーワードで探す」の部分に60代と入力してみます。

徹底分析!高齢者の転職はこうやるべきだ。
  (画像:60代での検索結果)

 

 ここでは、60代というキーワードでは39件しか見つかりませんでした。しかし、全ての企業が年齢で完全に足切りを行なっているかというと、決してそうではありません。高年齢層で仕事を探す際に重要なのは、むしろ「年齢の枠に縛られずに応募すること」です。

 

 特に、実年齢プラスマイナス5歳程度であれば、ほとんど問題にしない企業も多くあります。

 

 仮に60歳で仕事を探す場合、マイナス5歳なら50代の求人案件も視野に入れることができます。先ほどのキーワードに「50代」も加えてみましょう。

徹底分析!高齢者の転職はこうやるべきだ。
  (画像:[60代 50代]で検索した結果※いずれか含むを用チェック※)

 

 すると、今度は案件数が110を超えました。これらの中には、年齢だけで採否を決定せず、経験や技能を重視する企業も多数含まれています。これらに積極的に応募することが、高齢での仕事探しの大きなカギになります。

 

 


ここが要注意

 

 もちろん、60代以上の求人が多い転職サイトも、少ない転職サイトもありますので、選択肢を増やすために複数のサイトに登録することも大切です。こういった転職サイトを利用する際に、求人を出している企業を選ぶためのポイントがいくつかあります。まずは、有名企業でなくても、堅実に好調を維持している中小企業を探します。

 

 中小企業は何かの分野に特化していれば、年齢よりもそちらの方を重視することが多いので、あなたの経験や技術を活かした就職活動をできる可能性が高まります。また、あまり知られていない中小企業の中には、実はある特定の分野での世界シェアがトップクラスであったり、向こう20年以上分の仕事をすでに受注しているする隠れた優良企業があります。
  

 

 これらのような企業に目を配りながら、1周間に3社以上程度に応募していくことが、ひとつの目安となります。もちろん、ご自身の体調に合わせて応募することが前提ですが、できれば週に5社程度応募できれば、かなり就職の確率は高まります。

 

 また、一般的にこれらの転職サイトは週1回程度の頻度で求人を更新しています。今週は希望の求人案件をひとつも見つけられなかったとしても来週には複数見つかることもあります。冒頭でも述べたとおり60代以上の方の中には、中年層に比べて比較的時間のゆとりがある方が多いです。ぜひその強みを活かして、じっくり就職活動をしてみましょう。

 

 また、中にはエージェント型といって、案件の紹介から仲介までしっかりサポートしてくれるサービスもあります。例:リクルートエージェントなど。

 

 そういったサイトは登録すると電子メールや電話でやりとりすることもできるので、より具体的なあっせんを受けることも可能になります。しかし、中には「60代以上の案件はほとんど扱っていない」と連絡してくるサイトもあります。ですが、多くのサイトに登録することで60代に強いサイトにも出会うことができます。
 


ここが要注意
 ここで重要なのは、あっせんまで一体的に行なってくれるに登録する際のポイントとして、高年齢層のあっせん経験が豊富なコンサルタントを見つけ出すことです。

 

 50歳以上の、自分と年齢が近いコンサルタントで、なおかつ高年齢層の転職に関わった経験が長い人と出会えれば、可能性は大きく広がります。少なくとも5〜6年、できれば10年以上の経験があるコンサルタントについてもらえれば、かなり有利になるでしょう。

 

 

4.まとめ

 60歳以上は、かつては高齢者として「隠居」といったイメージが強い時代が長くありました。しかし、いまは60歳、70歳でも健康な方が多く、こういった方々はまだまだ活躍の場があります。さらに、今後定年が延期されたり、年金の受給年齢が上がったりして、高齢になっても現役で力を発揮することが求められています。

 

 あなたの60年以上の経験を必要としている企業は、ハローワークなどだけでは見つからないだけで、どこかに必ずあるのです。まずは、「年齢だけであきらめないこと」と「応募条件にしばられないこと」を軸に、そして時間のゆとりを十分に活用して、積極的に就職活動の場に飛び込んで行きましょう。

 

 


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